子供が生まれる前から強制的養子縁組を法制化するデンマーク

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは!デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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子供が生まれる前から強制的養子縁組を法制化するデンマーク

デンマーク政府は現在、子供の人権を最優先する「子供最優先」と呼ばれる43の政策を

提案しています。その一つは、子供が生まれる前に、両親の承諾がなくても、養子縁組を成立することができるようにするものです。

社会及び高齢者担当大臣のアストリッド・クラウ氏は、個々の具体的な状況を評価し、両親が養育できる状態にないので子供にとって最良の選択と確信できる際に適用されるとしています。

現状では、両親の承諾なしに子供が養子に出されるというケースは、デンマークでも稀です。2020年は24ケースでした。政府は、生まれたての子供がすぐに養子に出されるケースを増やしたいと考えています。

デンマークでは、両親が養育できる状況にない年が考えた場合には、両親の承諾があろうとなかろうと、里子に出すか、または養子に出します。

デンマークソーシャルワーカー協会のシシ・プロウ・ペーダーセン氏によると、

子供を市が雇用する里子に出す場合には、親がその間に養育を阻害している要因を取り除く努力をし、達成された後には親に返すことが念頭に置かれています。

子供が養子に出される場合には、当初より、両親に現時点でも将来的にも養育できる可能性はなく、時には子供の人生に全く影響を及ぼさない方がよいと考えられています。

現状では、デンマークでは新生児を里子や養子に出すプロセスは次のようになっています。

お産が始まると病院から市に連絡が行き、ソーシャルワーカーが病院に行きます。

両親には市から既に妊娠中に、出産後に起こることを話してあります。

産まれるとすぐに、里子または養子に出す評価を市が下し、市はまず両親にその決定に同意し、同意表明をするか尋ねます。両親が同意表明をしない場合には、両親が同意しない養子縁組に際しては、その前に両親の養育能力が改善する可能性はないのか、両親の精神および健康状態に関する情報を精査し、最終的に、1名の裁判官と2名の児童福祉士で構成される、市の児童未成年委員会が、ソーシャルワーカーからの報告を基に下します。

その後、不服申し立て委員会に案件が送られ、この決定が正当なものであるかの評価がなされます。その後両親が決定に不服を申し立てる場合には、地方裁判所で市と争うこととなります。

上述のシシ氏は今まではいつも、出産後約6時間してから病院に到着し、両親が子供に会うことができる時間を取るようにしていました。事前に両親とは対話をしてあるので、両親が同意しないといった状況は経験したことがなく、聞いたこともないと言いますが、もし両親が子供を渡さないといった場合には、最終的には警察が介入することとなります。同意するとはいえ、多くの場合両親は悲しみと怒りの中で子供を引き渡すと言います。養育能力がないとはいえ、子供を失うことは、大きな心の損失となります。多くの場合、両親自身も難しい状況で育っており、普通の家庭を持つことに大きな希望を持っているのですが、それがどうしてもできないのですと話します。

ソーシャルワーカーが引き取った新生児は、多くの場合、緊急時里親と呼ばれる市が雇用する一時的な里親が養育するか、もし母親が麻薬中毒者であるなど、新生児の容態が思わしくない場合には病院が療育し、その後市が雇用するその子担当の里親または、恒久に養育する家庭へと移ります。

法制が変わり、出生前に養子縁組が可能になると、新生児はこのプロセスを踏まずに、市が雇用するその子担当の里親または恒久に養育する家庭に入れることとなります。

市によって子を里子または養子に出した両親への対応は様々ですが、多くの場合、心理カウンセリングを行い、市との連絡作業を助けたり会議に同行できる支援者をつけます。

デンマークでは、子供は家族内の大人に属する被扶養者であるという見方でなく、大人と同じ権利を有する社会の一構成員であると見て、子供が養育に適した環境を享受しているか否かを最重要視しています。

そして、もし子供の家族が養育に適さない環境であると行政の様々な分野の専門家が合議で判断すれば、法による強制力を持って、親から子供を取り上げます。更に、今回の法改正で、子供が生まれる前から、この判断が下されることになりました。

血縁や家族の情や意見を断ってでも、より養育に適した家庭に移すのが子供の持つ権利を最大化する政策であるという、デンマークの徹底した姿勢に、日本とあまりにも考え方が異なる為、私は正直初め愕然としました。

子に対して親としての責任を果たすことが出来るか、親の姿勢が常に試されていることを忘れないようにしなければ、子と暮らせなくなることもあり得ることを頭の片隅に置いておきながら、身が引き締まる思いで子育てしております。。。

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北欧デンマーク通信 

北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの?を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター&主婦で3人の母親の、

ウィンザー庸子がお伝えします。

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