デンマーク人の幸福感

デンマークは冬が非常に長く暗くて、12月の冬至の近くになると、8時ごろにやっと空が灰色になったかと思うと、16時にはまた真っ暗になってしまいます。積雪はさほどでもありませんが、背中がゾクッとするような寒い風が絶えず吹きます。一方で、デンマークには山がありません。地震もありません。こうした気候や地形も関係しているのか、デンマーク人は北の国によく見られるような勤勉な人が多い一方で、天変地異の心配があまりないせいか、非常に肩の力が抜けています。国際的な指標でデンマークが幸福度ナンバーワンに例年選ばれているということで、よく日本からの旅行者のお客さまからもその理由をよく聞かれます。

 

デンマークには、ヤンテロウという、自分が何者だと思うな、つまり、周りの人よりも自分の方が上だと思うな、といった思想が昔からあります。組合の力が強い為に最低賃金が高く、所得の再配分と目的とした傾斜の強い累進課税の為に、どんな職業に就いていても、あまりすごい収入の差がありません。そのため、いわゆる成功者や、お金持ちがあまりいません。まあ世界一の海運会社のマースクの創業者一家のように、ものすごいお金持ちもたまにはいますが。

 

義務教育以上の教育費は基本的に無料で、デンマークで高等教育を受ける人には国から生活費の補助を目的とした無償給付金も出るので、どんな家庭の事情がある人も、希望する教育が受けられる仕組みになっています。機会の平等が守られている代わりに、その機会を選択しなかった言い訳が存在しないので、自己責任が問われる社会とも言えるかもしれません。

 

男女がほぼ平等に働いており、納税も同じようにしています。保育園の待機児童もなく、必要な介護は社会が行い、扶養控除のようなものもほとんどないので、女性が働けない理由がありません。税金も非常に高いので、女性も働かないと生活が維持できないといった事情もあります。シングルマザーなどで所得が2人働き手のいる世帯の約半分になる世帯には、住居費補助や、保育園の毎月の通園費の半額または全額免除のような制度が整っています。

 

子供達はティーンエイジャー位になるまであまり勉強を強要されたり、宿題に追われたり、受験勉強をするといったことがありません。大きくなると、自分の意志で希望する高等教育を受ける為に、勉強を始めます。実に伸び伸びしている印象を受けます。

 

私の周りを見ると、子供を持つ年齢も日本よりも概して早い印象を受けます。私は32歳の時に長男、35歳の時に次男を出産し、日本に帰ると周りの友達とだいたい子供の年齢が同じ位ですが、デンマークでは周りのお母さんたちは概して自分より若めです。

 

結婚に関しても、昭和生まれの私から見ると、随分おおらかな印象を受けます。離婚率はほぼ半分で、子供がいても再婚する人が実に多いです。子供の幼稚園でも、今週末はお父さんのうち、来週はお母さんのうちと行き来している子が多く、よくある普通のことなので、別に誰も何とも思いません。子供がいても、自分の気持ちに正直に新しい人生を進むことに自分も周りもあまりとやかく言わず、自己責任で進むのがデンマーク人らしいです。例えば、皇太子の弟さんのヨアキム王子は、香港とオーストリアのハーフのアレクサンドラさんと結婚して2人の王子が産まれましたが、離婚してアレクサンドラさんはもっと若いデンマーク人のカメラマンと、ヨアキム王子はフランス人のマリエさんと再婚されて、また2人の王子が産まれています。王家の人たちでも普通のデンマーク人のようです。

 

上記から、デンマークでは、他の多くの国よりも機会の平等が国民に与えられており、所得の格差もあまりなく、自己責任で自分の人生を創る姿勢が求められていると言えると思います。これが、デンマーク人の中で、人生全般への満足度、ひいては国民全体の平均的な幸福度となって指標に表れているのではないかと思っています。

 

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