デンマークの自閉症の方の職業

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは!デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークの自閉症の方の職業

デンマークの人口の約1%の人が生まれながらに自閉症を持っています。自閉症の方は一見して自閉症であることが分かりません。また、自閉症を治療することもできません。自閉症の方は、脳が健常者とは異なる方法で機能します。非常に知能が高いこともあれば、多くの健常者と同等ということもあります。

デンマーク自閉症協会の2019年の調査では、自閉症を持つ方の中で、自閉症を持たない方と同じ職場に就職してそれを生活の糧として自立して働いている方は、自閉症を持つ方の11%にとどまり、非常に少ないのが現状です。38%は生活保護などの公的支援を受けて生活しており、その他は、学業中で奨学金を受給しているか、障碍者年金を受給しているか、失業保険などを受給しています。

その中でも、自閉症の方が持つ職種な才能を生かして通常の職場で他の人と同じ条件で就職したマーティン・モックスネス氏を紹介します。マーティンは、空港のセキュリティー部門で働いています。

29歳のマーティンは、12歳の時に自閉症の診断を受けました。それまで学校では、様々な課題を抱えてきました。幼稚園と1年生の懸け橋となる義務教育の0年生は2回繰り返し、授業中静かに座ってついていくことができず、他の子の邪魔をしてしまいました。

児童精神科を受診し、3年生からは、自閉症やADHDなどの診断を受けた生徒が通う、特別支援学校に転校しました。

マーティンは、他の子と違っている子しかいない場所にしかいられないと、小さい頃から思いました。他の子と違うと感じたことから、もうここにはいたくないと思い、窓から飛び降りると言って、両親を脅したこともあります。友達を作るのも難しく、クラスや学校が変わったことでやっとできた友達と別れた時には、世界を失ったように感じたこともありました。

人とかかわることがマーティンにはとても難しく思われました。マーティンは、写真家になりたいと思い、写真家になる教育を受け始めました。カメラの後ろに立てていられたうちは、うまく行ったのですが、被写体となる人にうまく指示を出すことができず、辞めてしまいました。人間とかかわるのは難しい、特に自分には。マーティンにとって、人々がいろいろな方法で何かをするということが最も難しく思われました。正しい方法が一つだけでないということが受け入れられず、他の人が考えていることが予測や理解できず、周りの状況が読み取れず、人とかかわるのに障害となりました。

しかし、マーティンやそのほかの自閉症を持つ方には、自閉症を持たない方よりも優れた能力があることがあります。自閉症を持つ方の多くは、非常に優れた論理的思考を持ち、分析力に長けています。自閉症を持たない方に比べて、間違いを見逃さず、長時間集中できます。従って、大量のデータの処理に対応でき、電子的な課題を解決するのが自閉症を持たない方よりも速くできることが多くあります。自閉症を持つ方は、その特性を生かして、IT分野などで就職できる可能性があります。

マーティンは、20代の初めから、うちの中にいてコンピューターでゲームをしていてもつまらないと感じてから、常に仕事に就いてきました。その中でも、今の仕事である、空港のセキュリティー部門の仕事が、初めてマーティンが、自分の特性を生かせ、生きがいとなると感じた仕事でした。

マーティンの仕事は、空港で、チェックインされた荷物をスクリーニングすることです。画面を通して、荷物の中に、爆弾や火薬などの禁止されているものが入っていないかを監視します。疑問が生じる荷物があれば、詳しく調査します。機内持ち込み荷物に対してセキュリティーチェックの場所でなされることと同じです。違いとしては、出発ホールと異なり、乗客との接触がありません。マーティンは、コンピューターに向かって、長時間集中していられます。最も長かったシフトは12時間でしたが、要請があれば、もっとずっと長く集中していられます。

マーティンは、自閉症を持つが故に、セキュリティーコントロールの場で使われている電子機器を扱うのが非常にうまく、熟練した同僚と同じように技術に精通しており、実はまだ訓練生だった時に既に、他の誰もが思いつかなかった、セキュリティースキャニングのより優れた方法を見つけました。

マーティンは、自分の仕事が、どうでもいいことでなく、社会の役に立っているという自負を持っています。スペシャリストという自閉症を持つ方の就職を支援する団体の支援を受け、147人の求職者の中から選ばれた3人の内の一人でした。他の同僚と同じ条件で正社員として勤務しており、コロナ禍において半数が解雇される中、職場で最も新人であるにもかかわらず、残りました。マーティンは、自分のより長く職場にいた同僚への敬意と、自分の能力に関して謙遜する気持ちから、そのことについてはあまり語りたがりませんでしたが、上司が何か自分に価値を感じてくれたのだろうと恥ずかしそうに言います。マーティンにとって重要なのは、自分を生かせる仕事を続けられるということでした。

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北欧デンマーク通信 

北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの?を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター&主婦で3人の母親の、

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