デンマークで若い女性の精神疾患が増加

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは!デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークで若い女性の精神疾患が増加     

24歳のカミーラ・アナセン氏の腕と首は、彼女の状況を如実に表しています。カミーラ氏は既に何度も精神病棟に数え切れない程強制入院しているのです。

「30回以上強制入院したと思います。」

カミーラ氏はヴァイレ市の近くのブアコップという町の出身で、現在は精神疾患を持つ方の為の共同住居で生活しています。その理由は、カミーラ氏にパーソナリティー障害による自殺願望がある為です。

ほんの小さな物やことが引き金となって、カミーラ氏は自傷行為を行ってしまいます。例えば、映画に行く約束が変更されるといったことに対応するのが非常に難しく感じられ、自殺願望が生じて、自傷行為に至ってしまうのです。

「または、例えば私の薬が来るのが予定の時間より遅れたり、8時に起こしてもらうはずが8時10分になっていたりすることが耐えられないのです。」とカミーラ氏は説明します。

カミーラ氏と同様に、何度も精神病棟に強制入院する16歳-25歳の女性が南デンマーク地区では増えています。2018年に162人の若い女性が強制入院しましたが、2020年にこの数字は274人に跳ね上がりました。2年間で68%の増加です。また、16歳-25歳において強制入院する女性の数は男性の5倍です。

精神病棟に入院する若い女性の増加は南デンマーク地区だけでなく、中部ユトランド半島地区でも見られています。その他の地区では、数字を把握していないか、または同様の増加がみられないかのいずれかとなっています。

ヴァイレ市の精神病棟の看護師ピーター・イェゼック氏は、「若い女性が自傷行為によって強制入院する例が増えています。国民病と言えます。大きな問題となってきており、社会にかかるコストも大きくなってきています。しかし、これに対する明瞭且つ熟考された計画はまだ立てられていないのが現状です。」と述べます。

カミーラ氏のように深刻な精神疾患を患っている女性が繰り返し強制入院しなくてはならなくなる原因として、ピーター氏は、近年精神病棟で需要が増加するのに対して職員の数が増やされておらず、対応に余裕がないことを上げます。

カミーラ氏は、「病院から、もう退院です、と言われると、対処できないと思うことがあります。それで、その何時間後に、また強制入院することになってしまいます。」と述べます。

カミーラ氏の状態が悪くなると、精神疾患を患う成人の為の共同住居の職員は、当直医に電話をしなくてはならないことがあります。医師は、彼女が自分自身または周りの人にとって危険な状態かを判断しなくてはなりません。

そして、医師が危険であると判断した場合には、警察が来て、彼女を連れて行きます。

「警察は、手錠がつながれたお腹のベルトを持って来ます。それをして、座るか、外に出て車に乗るかしなくてはならなくなります。」カミーラ氏は説明します。

デンマーク精神疾患協会SINDは、精神疾患患者の意見を社会に伝え、精神疾患患者とその家族がどんな状況にあるかを社会が理解する為に活動している組織です。SINDのクヌード・クリステンセン会長は、統計上自傷行為を行う女性が多いことには様々な理由があると述べます。

「全般的に人生に困難を抱えている若者が増えています。その中の一部は、その困難の度合いが自傷行為を始めるまでに高くなっているのです。」

更にクヌード会長は、多くの精神疾患患者が強制入院を繰り返していることは、対応の失敗に他ならないと述べます。

「助けを必要としている人はもっと多くいます。しかし、入院病棟および職員が足りないという理由で、対応に不足が生じています。」

デンマーク政府は2020年、県と協働して、精神医療分野に関する10年計画を立てました。その中で、精神医療の改善に6億クローネ(約105億円)を国家予算法に盛り込みました。

クヌード会長と、南デンマーク地区のティース・マティアセン精神医療代表議員は、この問題に対する解決方法は、職員を増やすことと、病院を管轄する県と、診療所と福祉政策を管轄する市と、患者協会の協働体制をよりよくすることにあるという意見で一致しています。

ティース議員は、「一緒に何をすべきかをじっくりと話し合う場が必要です。共通の課題なのですから。」と述べます。

上述のカミーラ氏は、できるだけ早くその協働体制が機能することを願っています。 「そうすれば、常に誰かが私のことを考えてくれていると感じられます。これが私にとって重要なことです。」

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2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター&主婦で3人の母親の、

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