現地での時間を有効に使うにはガイドが必要ではないかと私も思っていました。 短い日程で3人の目的をできるだけかなえられるように、庸子さんはプランを練ってくださいました。 短い時間のなかで、わたしたち三者三様の欲求を手際よくかなえてくださり、おかげで合理的な時間の使い方ができたこと、ほんとうに感謝しています。

現地での時間を有効に使うにはガイドが必要ではないかと私も思っていました。
短い日程で3人の目的をできるだけかなえられるように、庸子さんはプランを練ってくださいました。
短い時間のなかで、わたしたち三者三様の欲求を手際よくかなえてくださり、おかげで合理的な時間の使い方ができたこと、ほんとうに感謝しています。

車のなかで聞いた、再生エネルギーについての話、 デンマークの税金は高いけれど人々はその使われ方を見守り満足していること、自転車道ができた由来・・・なども、 とても心に残っています。

庸子 ウィンザーさま、

クリスマスの喜びを申し上げます。 10月にほほんとうにお世話になりました。 あれからもう2か月もたって、やっとお便りをさしあげることを おゆるしください。

はじめはちゃんと、写真入りで、お礼の記事を書こうと思い、 いろいろやってみたのですが、うまくいかず、のびのびになってしまい、 そのうちボリショイ日本公演が始まって忙しくなってしまいました。 といろいろ言っても、しかたないですね。 ただ私が筆不精なだけです。ほんとにごめんなさい。

もう2か月以上経つなんて、信じられません。。わたしにとってはバレエ『椿姫』の 記憶と同時に、忘れられない、また忘れてはならない思い出です。

コペンハーゲン行きを 決めたのが、9月半ばでしたから、 JTBのパック旅行にもぐりこむのが一番手っ取り早く思え、すぐに申し込みました。 私にはデンマーク・ロイヤル・バレエの『椿姫』を見るという目的があったので すが、 そのはか、デンマークについて、ほとんど何もしらないまま、夫と娘を誘ってみると 意外なことに二人とも行くと言うので、うれしいやら、責任を感じるやらで、 なんとか、よい旅行にしたいという気持がつのりました。

現地での時間を有効に使うにはガイドが必要ではないかと私も思っていました。 でもウィンザー庸子さんのHPを見つけて、ここがいいんじゃないの、と言ってくれたのは夫でした。

出発は10月7日だったのですが、庸子さんにメールをはじめて出したのは10月2日に迫っていました。 庸子さんに、空いているお時間がまだ残っていてのはほんとに奇跡的だったと思います。 翌日にはすぐメールをくださり、私たちの旅行プランを聞きながら、お会いする日時を決めました。

私たち(夫、私、娘)の旅行日程は短く、4泊6日。滞在はコペンハーゲンのみです。 私たち3人に、当然のことながらそれぞれ別の期待があり、目的がありました。

私はさっき書いたバレエ『椿姫』を見ることです。
夫は、そのときちょうど書かなければならない原稿のテーマが、現代の図書館についてだったのですが、コペンハーゲンに非常に現代的で個性的な図書館があることを知り、そこを見た いと思っていました。
娘はイラストを描いているのですが、北欧はデザインが有名で、かわいい小物やインテリアでも知られているので、そうしたものに興味がありました。
短い日程で3人の目的をできるだけかなえられるように、庸子さんはプランを練ってくださいました。

丸1日行動を共にすることは、庸子さんのスケジュールではむりでした。 同行してくださったのは8日(水)9時から12時まで、それから1日おいて10日(金)の9時から1時だったでしょうか。
(ガイド注:ご依頼いただいたのがご出発直前だったため、先約がありましたので、2日に分けてご案内させていただくこととなりました。)

最初の日に、夫の希望だった国立図書館ブラックダイヤモンドをはじめ、人魚姫 の像、ニューハウンなどを、タクシーで回りました。タクシーは時間の節約と、私(60代)、夫(80代) という中高齢者には体力の節約になります。多少値がはるのは仕方ないでしょう。

ブラックダイヤモンドはほんとうに未来都市の図書館のようで、ただもくもくと文献を読む場所ではなく、モダンな建物のなかを散策したり、海沿いなので窓辺から景観を眺めたり、カフェで軽食やスイーツを楽しんだりと、さまざまな用途の憩いの場になっていました。

おどろいたのは、なかに小さな劇場まであったことです。人々が文字離れ、本離れしている現代において、いまも文化の発信地であろうとする図書館のいきいきした姿を見た思いでした。

午後からはガイドなしで私たちだけで行動しやすいように、中心街ストロイエの 裏道りにあるかわいいアクセサリーの店や、おすすめのレストランなども紹介していただきました。

滞在中行った庸子さんご紹介のレストランは、どこもおいしく、リーズナブルなお値段で感じがよかったです。海外旅行していて、向こうの人の対応やちょっとした態度で気分を害されてしまうことがありますが、ここではそういうことはほとんどありませんでした。

あるレストランではメニューの見方がわからず、理解できるまでけっこう時間が かかったのですが、質問する私に対して、いらいらするでもなく馬鹿にするでもなく、淡々とウェイ トレスは説明してくれました。内心はあきれかえっていたでしょうが^^

(ガイド注:あきれ返っていたなんてことは絶対にないと思います;-)旅行者の方には外国のメニューの読み方が難しくて当然である旨きっと理解していると思いますのでご安心ください。デンマーク人はあたたかい気候の国々の方に多くみられるような開放的なおおらかさは概してなく、愛想のない人も多いですが、正直で気のいい人が多いと思いますので、日本のレベルの優れた細やかな配慮や質の高いサービスは期待できないことが多いですが、親切で気さくな対応を通常してくれます。)

だいたい街でも人々はおだやかで、アグレッシヴでないことに、私よりももっと 繊細な娘は気がついて指摘していました。外国人にとって、そのことはどれほど心が休まることでしょ う。しかも娘に言わせるとデンマークの人はおしゃれだそうです!

アクセサリーの店にももちろん行きました。翌日も行って、娘はイヤリングを2つも買いました!

二日目、ガイドなしの丸一日はけっこうストレスがありました。いま思うと、むこうにいられるだけでも貴重な体験なのだから、のんびり出たとこ勝負で楽しめばいいのです。でもつ い、せっかくの時間を無駄にしないようにと思うとかえってあせってしまうのです。

「ことりっっぷ」 や「地球の歩き方」で得たにわか知識で目的地に行こうとすると、デザインセンターが催し物会場に変 わっていたり、ボート・クルーズの船着き場にどうしても行きつけなかったり、失敗だらけでした。

よかったことは ただひとつ、私たちのホテル「インペリアル」からもそう遠くないニュー・カールスベア美術館に行ったことです。モネ、ドガ、マティス、ピカソ、ゴーギャンなどの日本には来たことのない絵を、日本では考えられないように静かな空間で見るこ とができました。

とくにゴーギャンが多いのに驚きましたが、次の日庸子さんに聞くと、ゴーギャンの元 の妻がデンマーク人だったので、デンマークに奥さんの里帰りで来ていたこともあるということでした。日本に来たことのあるドガの「少女」像に会えたのもうれしいことでした。

三日目は庸子さんが付いてくださり、お土産を買えるようなお店、チョコレートの店、お茶の店、そして美しい陶磁器の店ロイヤル・コペンハーゲンあるいは イルムスなどを教えていただきました。椅子のデザインが斬新なデザイン・ミュージアムに行ったときは、時間が足りずに駆け足になってしまったのは残念でしたが、何か見残すというのも、また来る楽しみにもなります。

午後、ガイドなしの時間は、やっと見つけられた船着き場からボート・クルーズ を楽しみ、また朝教えていただいたお店で買い物を楽しみました。

短い時間のなかで、わたしたち三者三様の欲求を手際よくかなえてくださり、おかげで合理的な時間の使い方ができたこと、ほんとうに感謝しています。車のなかで聞いた、再生エネルギーについての話、 デンマークの税金は高いけれど人々はその使われ方を見守り満足していること、自転車道ができた由来・・・なども、 とても心に残っています。

そうそう、私の目的だった『椿姫』は、とくにスサネ・グリンダーが主演した日はすばらしく、彼女はオペラ座にもボリショイ・バレエにもいないすぐれたマルグリット・ゴーチェ役でしょう。おどろいたことに初めてバレエの『椿姫』を 見た夫も娘も、 すごくよくわかって、とても感動していたことです。いいものはやはりいいのですね^^ いつかまた、コペンハーゲンの街を訪れたいと思っています。 ほんとうにありがとうございました。

(バレエの評論家をなさっている奥様と、ロシア文化の研究家でいらっしゃるご主人様と、イラストレーターのお嬢さまの素敵なご家族の◇様。皆様それぞれにしっかりとした目的を持ってデンマークをご訪問くださいました。)

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