デンマーク人がコロナ終息後に変えたいこと
北欧デンマーク通信
デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について
こんにちは!デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。
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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。
我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、小学校6年生と、3年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った2歳の女子1人と、日本人の私がいます。
そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。
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デンマーク人がコロナ終息後に変えたいこと
デンマーク国営放送はが2020年5月初めに、コロナ終息後に変えたいと思うことに関する調査を行いました。この調査には、9000人以上からの回答が集まりました。
まず、コロナ後も何か変えたいようなことはないと答えた人の数は約1200名でした。
デンマーク国営放送が各回答を分析した所、多くの人々の回答が同様の方向性を示していることから、回答を以下のテーマに分類しました。
- 身近にいる人が一番大切
2000名以上からの回答が、身近な人を大切にしたいというものでした。
両親、子供、家族、恋人、兄弟、甥や姪、友達、といった身近な人が、毎日の生活の中で思い出すことは少ないが、本当に大切な人たちなのだということに気付きました。
- もっと穏やかで、ゆったりとした、身近な人と過ごす時間をとって生きたい。
「穏やかな、落ち着いた生活が快適だと気付きました。以前は全力で複数のプロジェクトを掛け持ちして、約束と約束を渡り歩いていました。コロナによって生活が変わったことにより、鳥の歌声を聞いたり、何をするでもなく窓の外を眺めたりすることを改めて学びました。」25歳のフレヤは言っています。ハムスターの回し車から逃れて、生活のスピードを落とし、予定を少なくして、静けさと落ち着きを生活の中に取り戻したいと、フレヤと同様の意見を、約1000名が寄せました。コロナ禍で、忙しい生活の中でできなかった、子供と一緒にご飯を作ったり、運動したり、散歩したり、遊んだりすることができたと述べている人も多くいました。
- 自然のありがたさを再認識
500名弱が、自然、森、散歩の大切さを再認識したと述べています。「身近に美しい自然があることにコロナ以前は気付きませんでした、美しい自然の中で散歩をして、知らない人とすれ違う際に微笑みを交わすことのありがたさを感じます。」24歳のアンネは言います。大都市コペンハーゲンから人の少ないユトランド半島に引っ越す人も多くいました。「友情は電話で確かめられることが分かり、子供が生まれてからは、都市よりも自然の中で生活する方が落ち着くと分かりました。」28歳のマリアは述べています。
- 仕事に対して新たな視点を得る
「大きなオフィスで作業をすることの非効率性を認識しました。会議はメールで十分な内容だったと気づきました。」29歳のカミーラの言葉です。1900名強が仕事の仕方についてコメントしました。276名が、通勤からの解放、仕事の時間の分散、家族との生活との両立がしやすくなるといった、自宅で仕事をすることによる利点を述べています。また、別の仕事を探すことにした、上司との関係を考え直した、個人事業主が政府から見放されたと感じた、といった意見もありました。
- 挨拶でのハグと握手への惜別
これに言及した815名のうちほとんどが、挨拶として、または無理やりハグすることは、もうしないだろうと述べています。コロナ後にまたハグできるようになるのを楽しみにしていると述べた人もいましたが、圧倒的な少数派でした。握手に関しても、ほかの方法をとった方がいいと述べる人が多く、69歳のウラは、「コロナ前からいつも、大生の人が集まる会合で、握手をしてからご飯を食べるのは不衛生だと思っていたの。」と述べています。
- 間隔を空け、手の消毒、清潔に努める
「うちに帰ったらすぐに手を洗うというのは、コロナ前にはしたことがなく、家庭で教えられても来なかったのですが、コロナ終息後も続けたいと思います。」とリッケは述べています。約2300名が衛星、清掃、手洗い、手の消毒、といった政府がコロナ禍において繰り返し訴えた事項について言及しました。「病気でも会社に行かねばならないというプレッシャーはなくなるだろう。少なくとも病気の時には家から仕事ができるようになるだろう。」56歳のヘレは述べています。また、729名が間隔を空けることにも言及しました。
同時に、29歳のシモンをはじめとする少数が、衛生のことを懸念せずに握手ができたり、スーパーのレジがプラスティックで遮られたりしていなくても安心な、コロナ前の日常に戻れることを希求していました。
- 買い物や旅行の新しい形
「お客があまりいない時間帯に買い物をしたり、ネットショップを利用するということを、年金生活者の自分は継続させると思うが、地元の商店での買い物も続けるだろう。」とゲーウが述べているように、1300名以上が買い物の仕方のついて、様々な意見を述べていました。コロナ前よりも買い物の頻度を下げたいという意見、商店の衛生や清掃のレベルはコロナ後も今の水準に保つべきだという意見、もっと環境に配慮した商品を購入し、消費の速度を遅くするという意見、ネットショッピングの割合を高めるという意見などがありました。
旅行に関しても、約1000名が言及しており、休暇の使い方を変えたいという意見、飛行機に乗る回数を減らすという意見などがありました。
コロナ後に期待する新しい日常への考えは、日本人とあまり変わらないところも多いという印象を受けましたが、デンマークでは、挨拶の際に、固い握手は仕事でも必須で、家族や友達とは親しみを表すハグは日常行われていたこと、時には頬にキスする人もいたことから、アジアの会釈やインドのナマステが新しい挨拶の形になることは、歴史上多くのトレンドが今まで西欧からアジアに入ってきていたことを鑑みると面白いなと思いました。今デンマークでは、親しい間柄の挨拶は、ハグに代わって、肘を伸ばしてコツンとするのが流行っています。
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北欧デンマーク通信
北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。
国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの?を、
2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター&主婦で3人の母親の、
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