デンマークの農村で家を買う東欧からの移民の家族

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは!デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークの農村で家を買う東欧からの移民の家族

2017年マリウスとエレーナは、2人の娘により良い未来を与えるべく、ルーマニアのヤシからデンマークの農村地帯の小さな町ボリスに移住しました。

コロナのロックダウンでレストランがテイクアウト営業以外禁止となるまでウェイトレスとして働いていたエレーナ・ステファネシュ氏は、「ルーマニアの生活も悪くはなかったのですが、娘たちの人生を変えてあげたかったのです。」と述べます。

マリウス・ステファネシュ氏は、「娘達と自分達の為に、最良の選択をしたかったのです。学業をここで終えて、もしかしたら大学にも行って、その後のことは何をしたいか自分達で決めればいいと思っています。」と付け加えます。

デンマークの農村地帯の小さな町ボリスに、2010年頃から家族で定住した東欧からの移民は、2021年現在では25家族に上ります。ボリスの人口が850人であることを鑑みると、これは大きな変化です。特に地元の学校では、生徒数が上昇し、0年生(デンマークでは1年生に上がる1年前から義務教育となり、保育士が学校で学業が始まる準備を始めます。)から6年生までの生徒110人の内五分の一が二か国語を話す生徒となりました。

ボリスがこんなに多くの東欧からの移民の定住に成功した理由の一つには、銀行の取締役を退職したエアリング・ソナゴー氏の存在がありました。

彼は、定住した25家族の内20家族がボリスで家を購入するのを手伝ってきました。

「東欧からの移民の方々の間で、ボリスが定住するのによい場所だという評判が広まりました。良い保育施設や学校があり、何らかの仕事がここでは見つかります。更に、私が彼らを手伝っているということも知れ渡ったようです。」

エアリング氏は、住宅を購入する際の書類の提出や数々の作業に関して、東欧から定住する家族を手伝ってきました。彼らが購入した住宅の値段は25万クローネ(約437万円)から100万クローネ(約1751万円)に渡ります。

エアリング氏は、自らを東欧から来た家族の予備のおじいちゃんと呼び、東欧から来た家族はこの町にとって贈り物だったと述べます。「学校の生徒数が90人から120人に増え、ハンドボール、体操、サッカーにアクティブに参加する若者が増えました。また、街の少し古くなってきたがまだ十分に使える住宅に住んでくれる人が増えました。つまり、寂れた町ではなくなったのです。」

ボリスが遂げた発展は、ボリスの管轄市であるリンクビング-スケアン市役所でも歓迎されています。ハンス・ウスタゴー市長は、「東欧から25家族が移住して、住宅を買って、リフォームにいそしんでいなかったら、近い将来住宅を解体しなくてはならなかったでしょう。」と述べます。

リンクビング-スケアン市では、近年人口が減り、高齢者の割合が増えており、デンマークの生産地帯である同市では、労働者が足りなくなっていました。現在では、東欧からの移民が1500人から2000人の労働力を担っています。

「彼らがいなければ、労働力不足で生産力は落ち、企業は取れる注文数を減らさなければ対応しきれなくなり、最悪の事態としてはもっと労働力のある別の地域に移ってしまっていたことでしょう。」と上述のハンス市長は述べます。

2020年は恐らくコロナ禍の為に東欧からの移民の数は減少しました。しかしリンクビング-スケアン市は彼らのことを忘れてはいません。キャンペーンを開始して、東欧の労働者がより多く同市に来るよう、その魅力を伝えています。

「東欧からより多くの人がデンマークに来てここで働きたいと思ってくれることを期待しています。」と上述のハンス市長は述べます。

上述のルーマニアから来たマリウス氏は、他の多くの外国人労働者と共にボリスの車体工場で働いています。キム・ペーダーセン工場長は、外国からの労働力が不可欠だと述べます。「小さな町から大きな都市へ新しいことを経験する為に若者が離れていってしまいます。若者が町に戻ってくることはあまりないので、ここでは労働力が足りなくなってしまいます。だから、この町では労働者が来てくれて、工場の仕事をしてくれることが必要なのです。」

リンクビング-スケアン市の人口は減少してきていますが、その中でボリスの人口は近年増加してきています。ボリスでは今年新しい家が3件も建てられました。これは、上述のエアリング“東欧の家族のおじいちゃん”が予想だにしていなかったことでした。

「前向きな発展です。この傾向を維持できることを願っています。東欧からの移民の方々が長期的にどのように考えるかを予見するのは難しい所がありますが、現時点では、誰からもあと5年だけここにいてその後故郷に帰るといった話は聞いていません。皆ここに住む為に来て、子供達はここで育てたいと言っています。」

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北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの?を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター&主婦で3人の母親の、

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