肉の町―クドビューウンにやってきました
コペンハーゲン中央駅の西側には、歓楽街が広がっていますが、その隣には、
その名も「肉の町」を意味する、クドビューンという界隈があります。
王様の町ということで城壁に囲まれていたコペンハーゲンでは、労働者階級の集合住宅の上で家畜を飼って、
屠殺や精肉加工も行っていたため、水が汚染され、伝染病が流行ってしまいました。
そこで、1800年代に市は、城壁内での家畜の屠殺を禁止し、城壁外に、屠殺及び精肉加工業者を集めて、
「肉の町」クドビューンを設置しました。その後、屠殺業の全ておよび精肉加工業のほとんどは、さらに郊外に移り、
当時の面影を残しているのは、わずかな精肉加工業者だけとなりました。
しかし、その代わりに、業務用の食品卸業者が多数入っただけでなく、
この地区はクリエイティブな人々や学生が集まるヴェスタブロ地区に位置していることもあって、
クリエイターの目に留まり、おしゃれなギャラリーが多数空き店舗を借り始めました。
また、おしゃれな人たちの注目の的ともなったことから、
話題のレストランや、バーなどが集まる、ちょっと通の人が通う界隈となりました。
かつて食肉の競り市が行われていた会場では、よくファッションメッセなどのイベントが繰り広げられています。
http://www.hokuoryoko.com
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現地在住公認ガイド・ウィンザー庸子がご紹介します。